今日はホロスコープはお休みにして、時々聞かれる質問である「占いの適切な鑑定料」についてです。
これは面白いもので、無料~1時間で3万円以上とばらばらです。
無料というのは、ボランティアだとか、修行のためにお金をもらわず経験を積みたいというパターンのようです。
高額な場合は、評判がよいとか、よく当たるとか、需要と供給の関係から導き出されるものもあります。
個人的には、占いではあまり安価な価格設定が難しいとかんがえており、いくつか理由があります。
- 原則、その人だけに時間を費やす、カスタマイズした内容を提供する点。
- 単価を下げるには、1対 nが望ましく、n数が多いほど理論的には単価が下げられます。例えば、1回あたり家庭教師に払う費用と、塾で大人数の授業で負担する授業料は、一般的に家庭教師のほうが高額です。これは1つのサービスの消費者が1人か大人数かで負担額が違うという論理です。
- また、既存のもの、定型化されたサービスは量産化しやすいために単価を下げられますが、個々人にカスタマイズしたものを提供する占いはどうしても単価を下げにくいことがあります。
- それなりの専門性を生かした仕事である点。
- 占い師に、国家資格などは必要ありませんが、占うにあたっての知識がないことには仕事ができません。
このように考えると、また、ビジネスとして食べていくことも考えると一定の金額がチャージされてしまうのは仕方ないことです。
では、一体いくらが適切か、というのは難しい問題です。
いわゆる士業の人たちの相談料は協定価格みたいなものがあり、30分で5,000~10,000円というのが相場のようです。
これがいわゆるコンサルティング会社がビジネス上の相談を受けると、1回で数万、外資系コンサルで聞いたのでは3時間程度で100万近くかかる例も聞いたことあります。(自分の体験談で実話です)
また占い師の能力やビジネスセンスなども、価格変動の要因となります。
そう考えると、できるだけその人が価格に足りる占い師かという判断材料がほしいですよね。
20年以上前なんかは、いわゆる「口コミ」がかなり強かったと思いますが、今はSNSなどで占い師など自ら情報発信ができますので、その内容から判断するのが良いかもしれません。
一方で口コミも依然として強い印象です。
あと、注意すべきは口コミでも、信頼できる人の「口コミ」は良いのですが、いわゆるインターネットの口コミサイトは真偽の判断が難しいです。
知らない人の評価となるため、その判断に信憑性が担保できない点であるとか、その人がどうしてそういう評価に至ったのか背景情報が不十分なことが往々にしてあること、また、同業者などがその人を陥れるために、わざとネガティブなことを書くという事例もあります。
逆にお客を増やしたいために、良い評価をしてもらうような情報操作にも注意が必要です。
いずれにしても、ご自身で可能な限り判断材料を集めるというのが大切ですね。
また、上記のようなそれなりの鑑定料がかかる背景を知ることで、支払っても良い金額が導き出されるのではないでしょうか。
大切なお金と時間を使って鑑定するので、有意義なひとときにしたいものですね。
みなさまが良い鑑定を受けられることを祈っております。
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