【占い師の選び方1】情報の非対称性

占い師の選び方

過去に某ブログで公開していた記事ですが、今後は公式ウェブサイトに移そうと思い、こちらでもご紹介していきます。時々、某ブログ経由で照会などがあり、情報管理の点からもしんどくなってきたので、本ホームページを軸に整理していくつもりです。ただ、そのままコピペではなく、情報をアップデートして掲載しますので色々な気づきを得られると思いますので、ぜひお読みくだいさい。

何度かのシリーズに分けてご紹介している、占い師の選び方という、みなさんが実は知っているようで意外と知らない分野の話をしていこうと思います。

占い師を探して占ってもらうとき、どのように占い師さんを選んでいるでしょうか。ざっと思いつくだけでも、

  • 著名な占い師さんだから
  • 友人・知人の口コミ
  • たまたま出先で見つけた、イベントでやっていた
  • 検索して見栄えの良いウェブサイトなので信頼できた
  • 自分でウェブサイトの中身を比較検討して信頼できる人だと思った

などなど、理由は様々です。このなかで自分に合う占い師さんに出会えるのはどのような場合でしょうか。きちんと探さないと、費やした時間とお金が無駄になった、なんてことになりかねないのです。

不定期にはなりますが、何度かに分けて占い師の選び方のご参考になる記事を掲載していきます。これを実践できるだけでも、かなりの失敗確率が防げるかと思いますので、参考にされてみてください。

まずは、占いというマーケットにおけるお客さんが費やす費用と満足度が必ずしも相関関係にあるとは限らないという事実を知っておくのが大切です。

そこで今日は、「情報の非対称性」について書いていきます。

なんだか難しい言葉が出てきましたが、元々は経済用語です。占い鑑定の場に、この情報の非対称性の考え方を適用すると、

「占い鑑定」という場において、買い手(お客さん)と売り手(占い師)が持っている情報が同じでないという当たり前だけど意外と忘れがちな前提を認識しておく必要があります。

占い師のみが己の能力からどの程度の鑑定ができるか分かっています。一方、お客さんは、その占い師がどのぐらいの能力があって、どの程度の鑑定をしてくれるかは実はわからないことが多いわけです。双方で情報と知識の共有ができていない、すなわち、料金とサービス(鑑定)のバリューの判断材料がない(に等しい)という話です。

このような情報の非対称性があるとき、一般に市場が成り立たなくなる(失敗)が生じるわけです。

情報の非対称の例として、しばしば中古自動車店で自動車を買う話がでてきます。お店側は車の本来の性能、故障箇所、リスクは知っているけど、お客さんは店員さんほど知らない状態です。そこでお店側は商品を買ってもらうために、その中古車が適正な価格付けされたものと示す証拠、根拠をしめします。

例えば、保証期間の延長、過去の故障箇所・修復状況などの情報開示、第三者による鑑定書などです。これらがあることで、買おうとしている車の状態がより理解できますし、保証期間を延長するぐらいだから、故障リスクは少ないというメッセージを店側が発信し、それにより顧客が中古とはいえ高額な車を購入して市場が成立します。

蛇足になりますが、せっかく中古車業界が努力して顧客に信頼してもらえる仕組みを構築したのに、それを台無しにしたのがビッグモーター事件です。ビッグモーター事件は、保険金の詐欺まがいの行為、故意に車両を壊し修理費用を請求するという、中古車市場のマーケットの仕組み直接に該当する行為ではないものの、こういう業者が売る車が本当に適正なものだったのか、そもそもの信頼の根底を壊したのも事実でしょう。

情報の非対称性がもたらす市場の失敗は、情報を持たないお客さんにのみ不利益が生じるわけではなく、情報を持つ占い師にとっても不利益が生じているのです。本来であれば自分のお客さんになるはずの人が疑心暗鬼になって占い師の元を訪れないという不利益が生じることもあるのです。

相談者、占い師ともにこの情報の差を埋めることが大切です。

それでは、どうやってこの差を埋めていったら良さそうでしょうか? この続きは別記事でご紹介します。

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