ホロスコープを活用した小学校受験志望校の選び方、書いてみたら長くなりましたが今回が最終回です。まずは、受験するお子さん(今回はAさん)が元々持っている性格をネイタルチャート(出生時の星並び)から把握したうえで、志望校との相性をそれぞれ見てきました。
【小学校受験志望校の選び方 実践編1】まず子どもの元来の性格を知る
【小学校受験志望校の選び方 実践編2】いよいよお子さんと学校の相性(ダブルチャート)
【小学校受験志望校の選び方 実践編3】続・お子さんと学校の相性(2校目ダブルチャート)
相性を見たのは、1校目は女子校である聖心女子学院初等科、2校目は共学校の慶應義塾横浜初等科の2校です。
Aさんのネイタルチャートとそれぞれの学校を組み合わせたダブルチャートを見ると、それぞれの学校に通わせることでの良さそうな点や注意すべき点がでていますが、今回は明らかにこちらは避けるべき!という学校ではなかったという印象です。
お子さんと学校の相性によっては、ハードアスペクトが多く見られる学校もあり、これがいけないというわけではありませんが、どちらかというとお子さんにとってしんどいだろうなぁという印象はあります。ハードアスペクトが悪いわけではなく、その子に合う合わないという問題もあるので、ここをうまく自分で活かせるようになると、むしろソフトアスペクトばかり並ぶ学校よりも本人にとって、特に将来的に良いという場合もあります。
さて話を戻して、先程の2校のどちらがよいのか。
これは、ご家庭やお子さんの価値観によるところが大きいと思います。Aさんの場合、どちらの学校に行っても居心地という意味では良さそうなので、カルチャーが全く合わなくて困るということにはならなさそうです。
Aさんが聖心女子学院初等科に通うとなると、そとに目が向かずに学校内、限られた仲間だけで過ごしがちで、そうなると視野が狭くなり世間知らずなところがでてくるかもしれません。
もしAさんが、慶應義塾横浜初等部に通った場合は、居心地良すぎて本来であれば伸ばせるポテンシャルが伸びずに、主体的な部分が育たず周りに流されてしまう子になるかもしれません。
この他の選ぶ基準としては、そもそも学校として有している資質(ネイタルチャート)を読み解いてみて、どちらが合うかを見るのも手です。
それぞれのリンクを見ていただくとわかりますが、横浜初等部はどちらかといえばリーダーが出やすい、勉強など何かを突き詰めてやりたい子には向いていそうです。聖心女子学院では、人への思いやり・ボランティア的な側面やルールなどを学んでいく、芸術的な素養を大切にしたり、また海外との接点に関心を持たせないのであれば、こちらの選択肢もあります。
Aさんの出生時のネイタルチャートから見られる性格からすれば、甘えん坊的なところや趣味的なところへの興味であるとか、人に手を差し伸べられる子でもあるので、総合的に勘案すると聖心女子学院初等科かなぁという気もしますが、最後は親御さんがお子さんにどういう教育を授けたいのか、どういう大人になってほしいのかという点をしっかり考えていただき、選んでいただくとよいのかなと思います。
いかがでしたでしょうか? 受験となると、大学の進学実績、就職実績、入学難易度、ブランド名などに目が行きがちですが、そもそものお子さんの性格とか、どういう大人になってほしいのか、どういう教育を授けたいのか、今一度立ち止まって考えていただくのも、とても有益だと思います。
ちなみに、今回のモデルのAさんの親御さんはいくつか相性を確認したのち、試験で合格した複数の学校のなかから、入学難易度ではなく、性格的にあいそうなところ、こう育てたいと思う学校を選択されたそうです。Aさんの親御さんから入学後1年経つぐらいにご連絡いただき、先生との面談のやり取りを教えてくださいました。その面談では「卒業生の自分(先生)からみても、Aさんが学校のカラーにあっていると思う」というお言葉をいただいたそうで、ご両親も楽しそうに通っている子どもを見て安心していたそうですが、先生からもそのようなお言葉をいただき、良い選択をしたと改めて思ったとのことでした。
ホロスコープ活用のひとつの例として、ぜひ参考になさってください。
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